2022年01月31日
花粉症、飛散は悲惨!
真っ先に春を告げるのは、この憎きくしゃみ。
むずむず、はくょん、ああ、また花粉症の季節だ

本格飛散は2月からだが、投法のセンサーはもう反応。関東甲信などは昨年より早いという。飛散は悲惨。しかも世はオミクロン株厳戒中。電車で咳やくしゃみをすれば、視線が刺される。
▼作家の佐藤愛子さんも毎年苦しめられた。「年を取れば治る」と信じたが一向に収らない。ところが91歳の春にピタリと治った。はたと気付く。もうアレルギー反応する体力もなくなったんだと。「私は半分死んだのだ。棺桶に片脚入っている。そういうことなのだ!」(『九十歳。何がめでたい』)(中略)▼外国でくしゃみをしたらよく「神のご加護を」と声を掛けられる。花粉症は紙頼みで済むが、オミクロン予防は神頼みしたくなる。
※日本農業新聞2022.01.30第一面「四季」より引用させていただきました。
むずむず、はくょん、ああ、また花粉症の季節だ

本格飛散は2月からだが、投法のセンサーはもう反応。関東甲信などは昨年より早いという。飛散は悲惨。しかも世はオミクロン株厳戒中。電車で咳やくしゃみをすれば、視線が刺される。
▼作家の佐藤愛子さんも毎年苦しめられた。「年を取れば治る」と信じたが一向に収らない。ところが91歳の春にピタリと治った。はたと気付く。もうアレルギー反応する体力もなくなったんだと。「私は半分死んだのだ。棺桶に片脚入っている。そういうことなのだ!」(『九十歳。何がめでたい』)(中略)▼外国でくしゃみをしたらよく「神のご加護を」と声を掛けられる。花粉症は紙頼みで済むが、オミクロン予防は神頼みしたくなる。
※日本農業新聞2022.01.30第一面「四季」より引用させていただきました。
2022年01月30日
クロモジの木
おはよう!今日の「野の便り」
クロモジ

クスノキ科の落葉低木。本州から九州に分布。名前の由来は、樹皮の皮目を文字に見立てた説や宮中で使われていた言葉が定着したという説がある。枝には香りの良い精油成分があり、鎮静・消炎作用がある。古くからようじや香木に利用され、日本人には身近で有用な植物だ。
※日本農業新聞2022.01.30第一面『野のたより」から引用させていただきました。
クロモジ

クスノキ科の落葉低木。本州から九州に分布。名前の由来は、樹皮の皮目を文字に見立てた説や宮中で使われていた言葉が定着したという説がある。枝には香りの良い精油成分があり、鎮静・消炎作用がある。古くからようじや香木に利用され、日本人には身近で有用な植物だ。
※日本農業新聞2022.01.30第一面『野のたより」から引用させていただきました。
2022年01月29日
花
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.01.29第一面より引用させていただきました。
梅が咲き水仙が咲きクロッカス咲き子の覚えたるはなという言葉 奥田亡羊『花』

一月も終わりつつある。空気は肌を刺すほど冷たいけれど、光は確実に明るくなっている。
散歩に出ると早咲きの梅が咲いている。水仙も咲いている。言葉を覚えはじめたばかりの子は、その白を指さして「ハナ」「ハナ」と声を出す。
今、この子の眼前には、混沌とした世界から「花」というモノが、「ハナ」という言葉ととともに、新たな驚きをともなって、立ち上がりつつあるのだろう。言葉を獲得した瞬間の驚愕。
(大辻隆弘)
※日本農業新聞2022.01.29第一面より引用させていただきました。
梅が咲き水仙が咲きクロッカス咲き子の覚えたるはなという言葉 奥田亡羊『花』

一月も終わりつつある。空気は肌を刺すほど冷たいけれど、光は確実に明るくなっている。
散歩に出ると早咲きの梅が咲いている。水仙も咲いている。言葉を覚えはじめたばかりの子は、その白を指さして「ハナ」「ハナ」と声を出す。
今、この子の眼前には、混沌とした世界から「花」というモノが、「ハナ」という言葉ととともに、新たな驚きをともなって、立ち上がりつつあるのだろう。言葉を獲得した瞬間の驚愕。
(大辻隆弘)
2022年01月28日
津波砂漠
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.01.28第一面より引用させていただきました。
寒念仏津波砂漠を
越えゆけり 照井翠『泥天使』

東日本大震災から11年が経つ。復興へ向けて槌音が響く中でも、忘れ難い「津波砂漠」の語が想い出される。
掲句は、3.11大震災から3年目の釜石詠か。「津波砂漠」とは津波のもたらした泥のために全てが水没した泥の中野状態をいう、例えば防災センターは2階の天井から10㌢下に津波泥の線が付き、以下は水没。ビル周辺は泥砂漠だという。
寒念仏を唱えながら僧がそこを越えてゆく。その先は氷点下の雪の浜だった。(宮坂静生)
※日本農業新聞2022.01.28第一面より引用させていただきました。
寒念仏津波砂漠を
越えゆけり 照井翠『泥天使』

東日本大震災から11年が経つ。復興へ向けて槌音が響く中でも、忘れ難い「津波砂漠」の語が想い出される。
掲句は、3.11大震災から3年目の釜石詠か。「津波砂漠」とは津波のもたらした泥のために全てが水没した泥の中野状態をいう、例えば防災センターは2階の天井から10㌢下に津波泥の線が付き、以下は水没。ビル周辺は泥砂漠だという。
寒念仏を唱えながら僧がそこを越えてゆく。その先は氷点下の雪の浜だった。(宮坂静生)
2022年01月27日
coverd雪が降り積もる
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.01.27第一面より引用させていただきました。
雪積むをcoverdと綴る夜の明けて屋根の向かうに鳥の啼(な)き出づ 溝川清久『艸径』

この冬は雪が多い。作者が住む京都も、きっと何度か雪に覆われたことだろう。雪が降り積もることを英語では「coverd」と表現する。その言葉は、地上の全てのものが、雪の白さに覆われる、ということを表現している。
雪が積もった早朝、作者はそのスペルを綴る。ひょっとしたら、海外の人に京都の雪を知らせようとしているのかも知れない。真っ白な雪原となった盆地で朝の鳥が囀(さえず)り始める。(大辻隆弘)
※日本農業新聞2022.01.27第一面より引用させていただきました。
雪積むをcoverdと綴る夜の明けて屋根の向かうに鳥の啼(な)き出づ 溝川清久『艸径』

この冬は雪が多い。作者が住む京都も、きっと何度か雪に覆われたことだろう。雪が降り積もることを英語では「coverd」と表現する。その言葉は、地上の全てのものが、雪の白さに覆われる、ということを表現している。
雪が積もった早朝、作者はそのスペルを綴る。ひょっとしたら、海外の人に京都の雪を知らせようとしているのかも知れない。真っ白な雪原となった盆地で朝の鳥が囀(さえず)り始める。(大辻隆弘)
2022年01月26日
2022年01月26日
2022年01月26日
ベタ踏み
「鳥取・島根県境の江島大橋は急勾配」
五千㌧級の船が下を通れるよう最上部は高さ四十五㍍という▼通称「ベタ踏み坂」。車のアクセルを思い切り踏み込む必要があるから、という由来らしい。軽乗用車のCMで有名になった。たもとから撮った写真では天に昇るかのような急坂に見える▼日々の新規感染者数のグラフを眺めていると、急坂を上がっているような気分になる。新型コロナウイルスの流行第六派で、新たに首都圏や東海などの十六都府県が今日(21日)から「まん延防止等重点措置」の摘要対象となる▼

オミクロン(株)の感染力の強さで流行が広がっているが、あまり重症化しないというデーターもある。感染対策と経済をどう両立させるかが肝要なのだろうか、人によって言うことが異なるようだ▼政府分科会の尾身茂会長は「スティホームは必要ない。飲食の人数制限を」と語り、東京都小池知事は「不要不急の外出自粛」を求める。(中略)結局ウイルスには分からないことが多く、手探りということか▼急坂が舞台のCMでは運転手がアクセルを「ベタ踏み」せずに上がり、軽乗用車の性能を訴えた。一方、コロナ流行の六度目の〈坂〉はもちろん、上がりたくて上がっているわけではない。早く下りにならないか。
※中日新聞2022.01,21第一面「中日春秋」より一部引用させていただきました。
五千㌧級の船が下を通れるよう最上部は高さ四十五㍍という▼通称「ベタ踏み坂」。車のアクセルを思い切り踏み込む必要があるから、という由来らしい。軽乗用車のCMで有名になった。たもとから撮った写真では天に昇るかのような急坂に見える▼日々の新規感染者数のグラフを眺めていると、急坂を上がっているような気分になる。新型コロナウイルスの流行第六派で、新たに首都圏や東海などの十六都府県が今日(21日)から「まん延防止等重点措置」の摘要対象となる▼

オミクロン(株)の感染力の強さで流行が広がっているが、あまり重症化しないというデーターもある。感染対策と経済をどう両立させるかが肝要なのだろうか、人によって言うことが異なるようだ▼政府分科会の尾身茂会長は「スティホームは必要ない。飲食の人数制限を」と語り、東京都小池知事は「不要不急の外出自粛」を求める。(中略)結局ウイルスには分からないことが多く、手探りということか▼急坂が舞台のCMでは運転手がアクセルを「ベタ踏み」せずに上がり、軽乗用車の性能を訴えた。一方、コロナ流行の六度目の〈坂〉はもちろん、上がりたくて上がっているわけではない。早く下りにならないか。
※中日新聞2022.01,21第一面「中日春秋」より一部引用させていただきました。
2022年01月25日
2022年01月25日
部屋干し
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.01.25第一面より引用させていただきました。
部屋干しの服のしめりにまじりつつ鍋のしめりが部屋をみせたり 山下翔『meal』

ワンルームの部屋で友だちとワイワイ鍋を囲む。部屋干しをしたTシャツやジーンズの湿気に鍋から立ち上がる湯気がまじる。若い作者の部屋は、きっと湿気と湯気と男たちの体臭でムンムンしたことだろう。
その淀んだ空気のなかで、作者はひたすら鍋を突っつき、肉を口に運ぶ。真冬なのに、額から汗がタラタラ流れ落ちる。
歌集名『meal』とは「食べ物」のこと。作者は常に食べる、食べる、食べる。(大辻隆弘)
※日本農業新聞2022.01.25第一面より引用させていただきました。
部屋干しの服のしめりにまじりつつ鍋のしめりが部屋をみせたり 山下翔『meal』

ワンルームの部屋で友だちとワイワイ鍋を囲む。部屋干しをしたTシャツやジーンズの湿気に鍋から立ち上がる湯気がまじる。若い作者の部屋は、きっと湿気と湯気と男たちの体臭でムンムンしたことだろう。
その淀んだ空気のなかで、作者はひたすら鍋を突っつき、肉を口に運ぶ。真冬なのに、額から汗がタラタラ流れ落ちる。
歌集名『meal』とは「食べ物」のこと。作者は常に食べる、食べる、食べる。(大辻隆弘)