2022年02月28日

春の影

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.02.28第一面より引用させていただきました。
過ぎにける日々のみ重きうつしみに春の影とて梅の香は寄る 高山哲男『これよりは秋』

 二月は逃げる、とはよくぞ言ったもので、気がつけば、今年も二ヶ月が過ぎようとしている。人間、年を取ると目まぐるしく過ぎ去る「今」よりも、過ぎ去った「過去」が愛おしくなってくる。にがく苦しかった思い出が、自分の体の底に沈殿して、滓(おり)のような重みを帯びて来るのだ。
 でもそんな老身にも春はめぐってくる。この現し身に寄り添う梅の香りが、そのことを私に告げ知らせてくれる。明日は三月、本当の春。(大辻隆弘)
  


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2022年02月27日

カワウ

おはよう!今日の「野のたより」
カワウ

 本州や四国、九州の河川や湖沼などで見られる。黒みかがった大型の水鳥で、くちばしの先は獲物を逃さないようにかぎ形になっている。体は水をはじく尾脂腺が発達していないので、潜水後は長時間、池の杭などに立ち止まって、羽を広げて乾かす習性がある。
※日本農業新聞2022.02.27第一面より引用させていただきました。  


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2022年02月26日

敏感な春

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.02.26第一面より引用させていただきました。
ものの芽の聞き耳立つるやうにかな 榎本好宏『花合歓』

 春は探り足で忍び寄る。とりわけ草の芽や木の芽は気配に敏感だ。萱鼠は寒ければ小さい穴に引っ込めばいい。熊は冬眠を続ければいい。ところが、草や木の芽は大気に全身を曝している。出入りができない。それだけに鋭い感度を身につけている。
 翁草も木蓮の芽も全身を耳にしてじっと外気の動きに適応している。
 作者は人情家俳人森澄雄門下。細やかな季節詠に堪能な自然詩人である。盛りよりも始め終わりに鋭敏な無常感がある。(宮坂静生)
  


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2022年02月25日

2022年02月25日

2022年02月25日

2022年02月25日

2022年02月25日

絵馬

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.02.25第一面より引用させていただきました。
きさらぎの境内昏(くら)し
びっしりと絵馬の奥にも絵馬を吊るして
 岡部史『海の琥珀』

 受験シーズン真っ盛りである。霊験あらたかな神社の境内には、切なる願いを載せた絵馬が所狭しと吊るされている。日の光はぐっと明るくなった。それだけに絵馬が吊るされている軒端の一角だけが、妙に薄暗く見える。それは「願い」というもののが必然的に帯びる厳粛な暗さかもしれない。
 冷たい風に煽(あお)られて絵馬が揺れる。人々の願いが軽やかな音を立てている。それが天に通じますように。
(大辻隆弘)
  


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2022年02月24日

月光仮面

日本のヒーローの元祖「月光仮面」
子どもは皆、風呂敷の角を首で結びマントのようになびかせ走り回った。両手には拳銃に似せた木の枝が▼

日本のヒーロー「月光仮面」は1958年の今日、初めてテレビで放送された。バイクに乗り、はやてのように現れて悪者を倒していく。2丁拳銃で戦う姿を、子ども達がまねした。敵は国際スパイ団や巨大ゴリラなど。拳銃は相手を傷つけるためでなく。敵の武器を撃ち落とすのに使った。武力の直接行使を避ける日本の「正義」の姿が垣間見える▼正義も悪も分かりやすかった。今のヒーローはその点、大変だ。(中略)▼何が正しく、また間違っているのか。正義の味方は少なくとも、命を粗末にはしない。
※日本農業新聞2022.02.24第一面「四季」より引用させていただきました。  


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2022年02月23日

お地蔵様が運ばれました

高徳院厄除地蔵尊「脇出地蔵尊」様が博物館へ移動されました!
このお地蔵様は、島町山口にある若宮神社境内の北側にある、お堂に祀ってありました。大変重要なお地蔵様で、木造で出来たこれだけ大きなお地蔵様は珍しく、滋賀県の指定文化財に登録されています。今後の管理が地元では出来ないため、2月22日に、専門業者さんの手で琵琶湖博物館へ移されることになりました。
地元の長老に聞くと、詳しくは知らないが「小さい頃に聞いた話によると、この地に流れ着いたと聞いている」また、「神社の境内には池があり、いつも水が湧き出ていて、「脇出」という地名になっており「脇出の地蔵さん」と呼ばれていた。」など、新たな証言も聞くことが出来ました。
しかし、管理することが今後難しいことから、滋賀県に寄託(預かって貰って管理していただく)されることになったそうです。
この日は、近隣の住民が多く集まり、見届けられるとともに、最後のお別れをしていただきました。








  


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