2021年12月31日

除夜の鐘

108の鐘の数は煩悩の数だという。


▼由来は諸説ある。人を迷わせる六根(目、耳、鼻、舌、身、意)に、苦楽の程度や過去・現在・未来などを掛け合わせた数とする節。
1年の月の数(12)に、季節の移り変わりを表す二十四節季と72候を足し合せた数。
個人的には、四苦(4×9)と八苦(8×9)を足した108に実感がわく▼

※日本農業新聞2021.12.31第一面「四季」より一部引用させていただきました。  


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2021年12月31日

大晦日

【ゆく年や膝と膝とをつき合わせ】夏目漱石
家族団らんの様子も遠景になりつつある▼密を避け、コロナ禍で迎える2度目の大晦日。古くは「大つごもり」。旧暦では月末に月が隠れることを「月隠れ」と言い、転じて月末を「つごもり」と呼ぶように。その大トリの日。家族、こたつで膝をつき合わせ、除夜の鐘に耳をそば立てるくらいの蜜はいいだろう▼

※日本農業新聞2021.12.31第一面「四季」より一部引用させていただきました。  


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2021年12月31日

いろの濱

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2021.12.31第一面より引用させていただきました
白をもて一つ年とる浮鴎(カモメ) 森澄雄『浮鴎』

 敦賀湾に面した前書「いろの濱」とある。大年の旅泊の作。夕暮れにますほの小貝をを拾い浜に立つ。波間に浮かぶ鴎の印象が眠れない瞼に浮かんでと自注がある。
 昔風に年とる律儀さに格好をつけたいい方をする。そこに、芭蕉が亡くなる2週間ほど前の旅懐「此秋は何で年よる雲に鳥」(笈日記)が意識にあったのであろう。
 芭蕉を慕う気持ちが「白をもて」、純白だという。浮鴎にひたすらおのれを投影した無心の句である。(宮坂静生)


  


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2021年12月29日

すれ違い

おはよう今日の名歌と名句
※日本農業新聞2021.12.29第一面より引用させていただきました。
似たひとと思うて過ぎて
年の暮れ
 宇多喜代子『森へ』

 歳末の人通りの中。すれ違い際に、え、あの人と気付き、過ぎてから振り返る。人違いかしら、いやあの人だ。咄嗟(とっさ)に名が出ない。
 少年の日に路地に住んだ。お向こうに親切な先生夫妻がいた。働き詰めの父母の帰りが遅い時や祖母の葬儀の日など泊めて貰った。親代わりのようだった。戦後の都市の区画整理で、みんな立ち退きばらばら。恩人の先生夫妻はと、いつも心中に思いがあった。
 亡き人が歳晩には生きている。(宮坂静生)
  


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2021年12月28日

まち協NR4-1早見版3


  


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2021年12月28日

まち協N令和4年1月号早見版その2



  


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2021年12月28日

2021年12月28日

深い安堵とわびしさ

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2021.12.28第一面より引用させていただきました。
山陰の雪の予報に胸痛むこともはやなし父母在(いま)さねば 間鍋三和子『流れる雲』

 気象情報が山陰地方の雪の予報を伝えている。それを聞いても、もうかつてのように、胸は痛みはしない・・・・。そんな微妙な心情を歌った歌。
 作者の間鍋は島根育ち。山陰の両親のことを心配することも多かったのだろう。
 が、その父母ももういない。雪の予報に胸を痛めることもな、もはやない。深い安堵とともにわびしさが襲ってくる。しだいに縁遠くなってゆく故郷。(大辻隆弘)
  


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2021年12月27日

慌てない(年の瀬に庭の鳥を数える余裕)

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2021.12.27第一面より引用させていただきました
数へ日や子と数へゐる
鳥の数
 
加藤瑠璃子『雷の跡』

 作者から自己紹介されたときに「加藤家の嫁でございます」といわれ驚いた。鍬邨の次男冬樹氏と結婚され加藤家に入られたには違いない。鍬邨を名乗られ威圧を感じたわけではない。鍬邨の俳句を継いだが子ではなく、嫁だという自負のようなものがあったのか、よく世話をされた由。
 あと10日ほどで今年も終わる。そんな時に、庭に来る鳥を数えるとは余裕だ。私の作者への印象もそれに尽きる。慌てない。ジタバタしない。これは天分だ。(宮坂静生)
  


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2021年12月25日

ホワイトXmas

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2021.12.25第一面より引用させていただきました
冥きより雪降り来たり窓の灯に濡れつつ地上の暗きに吸はる 英保志郎『平城山の風に』

 今日はXmas。雪が降っている地方も多いだろう。ホワイトクリスマス、ちょっとうらやましい。
 雪が降り出すとき、空は暗くかき曇る。どんよりした真っ暗な空から美しい雪が降りてくる。その雪は窓の光に照らされて、一瞬、しっとりとした白を私たちに見せる。そして、その残像を眼底に焼きつけたまま、再び暗さのなかに消えてゆく。
 暗黒から生まれ、暗黒に帰る。そんな雪の白。(大辻隆弘)
  


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