2023年07月29日

そぞろ歩き

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.07.29第一面より引用掲載させていただきました。
どこへ向かふ人かわからずけれどみなどこかへ向かふ夏のゆふぐれ  染野太朗『初恋』

 必中はもう暑くてどうしようもないが、日が沈み、薄間が漂いだすと、人は外に繰り出してくる。宵のそぞろ歩き、というのだろう。
 人々はどこへゆくともなく歩いている。心のままに歩いているように見える。が、この人たちは必ず帰ってゆく場所がある。家がある。作者はfとそんな風に思う。染野太朗は漂白の歌人。関東に生まれ、九州に渡り、今は関西に住む。定住の場所がある人とそうでない人。(大辻隆弘)
  


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2023年07月28日

花火師

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.07.28第一面より引用掲載させていただきました。
花火師の手首に鹿の革巻かれ  一志貴美子『山茶花第4集』


 熟練の匠の手首である。鹿の革の効用が花火師の厳しい仕事を助けているのである。通気性がいい。
 敏捷(びんしょう)に振る舞う熱い作業を続ける上で、蒸れないで、肌触りが最高なことは微妙に仕事を捗(はかど)らせる。
 夏の打ち上げ花火を仰ぐたびに、闇に隠れて黒子となって働く花火師のことは忘れがたい。
 その手首に着目したのは作者も長く印刷編集に携わった職人暮らしへの愛情であろう。作者は最後に佳句を残し、忽然と、2022年11月に逝去。75歳であった。(宮坂静生)


   


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2023年07月26日

島のこどもの夏まつり

島の子どもの夏まつり
8月5日(土)午後4時30分スタート

  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 11:01Comments(0)学区まちづくり協議会事業

2023年07月26日

まち協N8月号早見版その2

まち協ニュース8月号早見版紹介




  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 10:45Comments(0)学区まちづくり協議会事業

2023年07月26日

まち協N8月号

まちづくり協議会ニュース8月号紹介
#キンボールで大歓声!
&楽らく健康体操
%あいさつは今日一日の始まりです!
などの内容です。





  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 10:43Comments(0)学区まちづくり協議会事業

2023年07月25日

住みよいまちづくり推進講座のお知らせ

住みよいまちづくり推進講座(すみまち)を、8月18日(金)午後8時から開催!!
歌のボランティアグループ「ほっとらいん」の平尾ご夫妻に登場していただき開催いたします。会場は島コミセンです。
テーマーは「まちづくりはハーモニー」です。懐かしい曲を聴きながら、夏の一時を楽しんでいただければ嬉しいです。
ぜひとも、みなさんご近所、お友達をお誘い合わせてお越し下さいね。


  


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2023年07月22日

乗馬

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.07.18第一面より引用掲載させていただきました。
朝露にいっぽんいっぽん立つ草のきらきらしけれ厩舎への道   三井ゆき『水平線』

 作者の趣味は乗馬。厩舎への道を日々通って馬に乗る。爽快な趣味だと思う。
 朝、草の上に露がおりている。ひとつの葉にひとつずつ露が置かれている。その露が一本一本の草を際立たせるように輝く。そのキラキラを踏みながら、作者は今朝も厩舎に向かうのだ。
 夏の朝は美しい。まだ太陽が残酷な光を届ける前、つかの間の静寂が作者のめぐりに漂う。(大辻隆弘)
  


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2023年07月22日

祇園祭り

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.0717第一面より引用掲載させていただきました。
くらがりへ祇園囃子を抜けにけり   黒田杏子『水の扉』

7月17日は祇園の山鉾巡行の日。私は祇園祭りが大好きである。なにがいいか。京都人の気位の高い矜持(きょうじ)に触れることができる。普段のさりげない挨拶も、祭り日には毅然としている。
 平安の昔、清少納言が都以外を人の国と言った優越感ほどではないが、自ら築いてきた文化への誇りからくる自信は今も京都には生きている。掲句の作者も京都好き。たっぷりと祇園囃子に浸り、くらがりに息抜きに。ところが同好の士は、不意に3月逝去された。師と仰ぐ寂聴尼に呼ばれたように。(宮坂静生)
  


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2023年07月21日

夏の甲子園

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.07.15第一面より引用掲載させていただきました。
球児らの「あの夏」になるこの今を皆が見つめる高き高きフライ 山田恵里『秋の助動詞』



夏の甲子園の予選が始まっている。
 高校野球は残酷だ。たった1校の選手を除き、全ての球児たちが敗者になる。そのはかなさが今も昔も私たちの感傷をくすぐるのだろう。
 9回裏ツーアウト。最後のバッターの打球が相手チームの選手のグラブに収る瞬間、球児たちの夏は「あの夏」に変わるのだ。
 作者は高校教師。生徒たちを見つめる目は温かい。(大辻隆弘)

  


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2023年07月14日

絵金まつり

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.07.14第一面より引用掲載させていただきました。
絵金屏風(えきんびょうぶ)かなぶんぶんの飛んで来ぬ    亀井雉子男『朝顔の紺』

 絵金といえば「血みどろの芝居絵」が名高い。四万十市在住の作者には、同じ四国、香南市赤岡町須留田(するだ)八幡の祭礼「絵金まつり」は身近であろう。まさに、南国の地貌の祭り。
 7月第3土曜・日曜には絵金屏風が町の商店街の軒下に展示される。夜は百目蝋燭が灯され、絵師絵金こと、弘瀬金藏が生きた幕末から明治初期の雰囲気が醸し出される。不意にかなぶんぶんも仲間入り。黄金虫も絵金の泥絵具から飛び出して。
 土佐の高知の自然も人情も精気漲る(みなぎる)季節到来である。(宮坂静生)
  


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