2022年01月05日

今日の名歌と名句

「更科も芳野もよしや月花にこれもはなれぬ雪の夕映え」北村季吟
※重要文化的景観第一号選定のきっかけとなった名歌

 この歌は350年前に、北村季吟という有名な俳人が、近くの八幡山に登って眼下の水郷地帯を見おろして詠んだ歌の一節です。北村季吟は野洲市の北村出身で、実はあの有名な松尾芭蕉の師匠です。
 歌の意味は、更科というのは、長野県、現千曲市のことです。以前は更埴市でした。姨捨山、田毎の月ともいわれ、棚田で有名なところです。芳野というのは、これは奈良県の千本桜で有名な吉野です。三百五十年前、この二つはもう既に名勝地でした。これにも少しも引けを取らないぐらいの絶景がこの眼下に見られるという歌です。
 この歌が、今から20年程前に近江八幡市役所で発見されて、それから西の湖の水郷一帯を名勝指定にしようという動きになりました。そのときから行政は、景観を大事にするまちづくりは、地元にとっては何でもない風景が、実はとんでもない風景に意識が変わることであり、あわせて、住民が誇りを感じられることであると、そういうまちづくりを積極的に進めました。
 また、ちょうどそのとき、重要文化的景観という国の新しい仕組みが作られるときでした。その結果、近江八幡市の名勝指定の動きが、全国で第1号の選定を受けることになったのです。重要文化的景観とは、自然の力でなく、人の手により、人の生業により「生活又は生業及び当該地域の風土により形成され代々守られてきた景観地」ということだと考えています。
 他には、先ほどの長野県千曲市の姨捨の棚田。また、県内では菅浦の湖岸集落や高島の海津、針江、大溝の水辺景観。そういったものが重要文化的景観という、文化財保護法の規定に基づき国が選定した新しい景観の文化財です。
今現在では、全国で71カ所(2021年10月現在)選定を受けています。(文責:大西實)

  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 09:48Comments(0)学区まちづくり協議会事業

2022年01月05日

平和の象徴「オリーブの葉」

地中海沿岸で古くから栽培されるオリーブはハトと並び、平和の象徴とされる。

国連旗にもオリーブの葉が描かれる。由来は旧約聖書もある「ノアの箱舟」の話という▼人間の堕落に怒った神が起こした大洪水を生き延びるために、箱船に乗ったノア。水が引き始めたため、状況を確かめようとハトを放ったところ、新しいオリーブの葉をくわえて戻ってきた。洪水が終わって平穏が訪れたことをオリーブが知らせた▼地中海沿岸のエジプトで、オリーブの昨年の収穫量が前年より五割以上減ったという。(中略)▼お察しの通り、背景として疑われるのはやはり、地球温暖化。専門家によると、地中海地域の年間平均気温は、十九世紀後半と比べて1.5度上昇している。他にも地中海沿岸では乾燥によって小麦の生産量の落ち込みや、それに関連して農地が減少したりと他の異変も報じられている。(中略)現実世界のオリーブが教えようとしているのは、旧約聖書のそれとは逆に、厄災の予兆・・・・。それぐらいに思っているのが、ちょうどいいかもしれない。
※中日新聞2022.01.05第一面「中日春秋」より一部引用させていただきました。  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:32Comments(0)出来事