2023年03月22日
羊の毛を刈る
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.03.22第一面より引用掲載させていただきました。
足痙攣(けいれん)しつつ羊は毛を刈られ 松野苑子『遠き船』

「羊の毛刈る」「山羊の毛刈る」が春の季語。1933(昭和8)年に「羊毛剪る」(ひつじのけきる)と出る。例句は「刈られたる毛に埋もれし羊かな」(佐藤青水草)のみ。解説は満州地方ではと詳細をきわめる。大陸の植民地あたりから注目され出し、その頃から季語になったものか。
掲句は現代の牧場か農家の春の景。性質は温順、肌も敏感な羊が頸部から胸部や腹部と剪毛される間、足が痙攣している。この着目が衝撃的。哀れだ。自分の体験に引き付けたやさしい感性が滲む。(宮坂静生)
※日本農業新聞2023.03.22第一面より引用掲載させていただきました。
足痙攣(けいれん)しつつ羊は毛を刈られ 松野苑子『遠き船』

「羊の毛刈る」「山羊の毛刈る」が春の季語。1933(昭和8)年に「羊毛剪る」(ひつじのけきる)と出る。例句は「刈られたる毛に埋もれし羊かな」(佐藤青水草)のみ。解説は満州地方ではと詳細をきわめる。大陸の植民地あたりから注目され出し、その頃から季語になったものか。
掲句は現代の牧場か農家の春の景。性質は温順、肌も敏感な羊が頸部から胸部や腹部と剪毛される間、足が痙攣している。この着目が衝撃的。哀れだ。自分の体験に引き付けたやさしい感性が滲む。(宮坂静生)