2023年03月07日
利久鼠(ねずみ)
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.03.07第一面より引用掲載させていただきました。
三月の利久鼠(ねずみ)の空がある 松尾隆信『星々』

利久鼠とは緑色かかった灰色である。灰とはカジを連想し演技担ぎには気にかかる。そこで灰を用いず鼠にしたという。凝った色合いの名だ。
春たけなわへ向かう情緒を秘めた空の色であるが、一句に占める「利久鼠」のことばの響きからは歌曲「城ヶ島の雨」の白秋の歌詞が連想されよう。大正2年に作詞されて以来周知の愛唱曲である。掲句は雨ではなく、「空」の形容に新味がある。
作者は70歳代後半。湘南の地に居住する。城ヶ島も近く、風土を讃える哀歓が伝わる。(宮坂静生)
※日本農業新聞2023.03.07第一面より引用掲載させていただきました。
三月の利久鼠(ねずみ)の空がある 松尾隆信『星々』

利久鼠とは緑色かかった灰色である。灰とはカジを連想し演技担ぎには気にかかる。そこで灰を用いず鼠にしたという。凝った色合いの名だ。
春たけなわへ向かう情緒を秘めた空の色であるが、一句に占める「利久鼠」のことばの響きからは歌曲「城ヶ島の雨」の白秋の歌詞が連想されよう。大正2年に作詞されて以来周知の愛唱曲である。掲句は雨ではなく、「空」の形容に新味がある。
作者は70歳代後半。湘南の地に居住する。城ヶ島も近く、風土を讃える哀歓が伝わる。(宮坂静生)