2023年03月24日

ボンゴ

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.03.24第一面より引用掲載させていただきました。
春は中年ボンゴのように誇失せ  幡谷東吾『即離集』

 12歳、旧制中学在学中から作句、早熟な少年であった。戦前は中国に渡り青島(チンタオ)の新聞社に入社。大陸の俳誌にも関わるが、戦後、西東三鬼など新興俳句系の俳人を中心に交遊を広げる。幡谷葬儀社と渾名(あだな)されるほど俳句年鑑などの追悼記事を書く。
 三鬼の「中年や遠くみのれる夜の桃」が念頭にあったと思われる。
 ボンゴは打楽器。大小を繋げた太鼓を叩く中南米音楽のドラム。どこか投げやりな頽廃的(たいはいてき)な哀調が惹きつける。わが俳句人生も似ているという自嘲の句。(宮坂静生)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 15:15Comments(0)出来事