2022年08月18日

AI美空ひばり

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.08.17第一面より引用掲載させていただきました。
透きとおった鱗(うろこ)でつくる顔面の美空ひばりはますます死んで  大森静佳『㌶』

 三年ほど前、AI(人工知能)を使って美空ひばりを復活させるプロジェクトがあった。舞台上に白いドレス姿の彼女が現れ「ずっと見てましたよ」と徴収に語りかける。それを見て涙を流すファンもいた。
 映像技術で再生された美空ひばりの顔は透き通るように美しい。が、それを見ながら作者は強烈な違和を感じたのだろう。
 お盆も終わった。死者は死者としてあらしめよ。そんな厳粛な気分になる晩夏。(大辻隆弘)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 14:24Comments(0)出来事

2022年08月18日

盆の月

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.08.16第一面より引用掲載させていただきました。
盆の月ほとけかへしてみな帰り  田口紅子『金声』(きんせい)

京都五山大文字の送り火が名高い。送り盆である。陰暦から1月遅れの8月、13日に仏を迎え、心つくしの饗応をし、16日にはお送りする。
 掲句は先祖代々の墓が犇(ひし)めく田舎の旧家のさまが目に浮かぶ。生身魂(いきみたま)をもてなされ老いた両親も大喜び。ところが、盆は束の間。精霊にお帰り願い、ではこれまではと、こどもたちは一斉に引き上げる。後には盆の月を見上げて、呟(つぶや)くふたり。「潮が引いたようですね」「我々も引き時かな。あははは」(宮崎静生)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:50Comments(0)出来事