2022年08月30日

「おこまぐさ」

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.08.30第一面より引用掲載させていただきました。
駒草に吹き上げやまぬ
  霧の音
   伊東肇『伊東肇集

 浅間山系湯の丸高原での作という。尾根のガレ場には駒草の群生地がある。作者は北軽井沢に山荘があり、浅間山周辺は吟行地とか。
 横から見ると馬面の「おこまぐさ」と呼ばれ修験の行者に大事にされてきた高山植物である。人臭いが神さまの巧みな技がここに刻まれているようだ。
 霧が吹き上げる。激しくベールに包まれる。なぜ山頂の砂礫地に生えるのか。駒草は生存の危機にさらされながら必死で美しさを護っている。いのちに打たれる。(宮坂静生)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:16Comments(0)出来事