2022年08月24日

湧き出す清水

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.08.24第一面より引用掲載させていただきました。
山へ行きミシミシ水を飲んでくるこの簡明を吾は愛せり  雁部貞夫『夜祭りのあと』

 夏の山に登る。岩の割れ目から湧き出す清水を両手ですくって飲む。冷たさが全身にゆきわたり生き返ったような気分になる。あの爽快感を何と表現すればいいのだろう。水は「ミシミシ」と音を立てるように全身に広がってゆく。実にシンプルな快感だ。私はいま生きている。そんな生の充溢を感じる一瞬である。
 作者は、ヒマラヤの山々を踏破したこともある登山家。八十歳を超えた今も、山を歩き、清水に手を浸す。(大辻隆弘)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 07:28Comments(0)出来事