2022年02月26日
敏感な春
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.02.26第一面より引用させていただきました。
ものの芽の聞き耳立つるやうにかな 榎本好宏『花合歓』

春は探り足で忍び寄る。とりわけ草の芽や木の芽は気配に敏感だ。萱鼠は寒ければ小さい穴に引っ込めばいい。熊は冬眠を続ければいい。ところが、草や木の芽は大気に全身を曝している。出入りができない。それだけに鋭い感度を身につけている。
翁草も木蓮の芽も全身を耳にしてじっと外気の動きに適応している。
作者は人情家俳人森澄雄門下。細やかな季節詠に堪能な自然詩人である。盛りよりも始め終わりに鋭敏な無常感がある。(宮坂静生)
※日本農業新聞2022.02.26第一面より引用させていただきました。
ものの芽の聞き耳立つるやうにかな 榎本好宏『花合歓』

春は探り足で忍び寄る。とりわけ草の芽や木の芽は気配に敏感だ。萱鼠は寒ければ小さい穴に引っ込めばいい。熊は冬眠を続ければいい。ところが、草や木の芽は大気に全身を曝している。出入りができない。それだけに鋭い感度を身につけている。
翁草も木蓮の芽も全身を耳にしてじっと外気の動きに適応している。
作者は人情家俳人森澄雄門下。細やかな季節詠に堪能な自然詩人である。盛りよりも始め終わりに鋭敏な無常感がある。(宮坂静生)