2022年02月12日
墨を磨る
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.02.12第一面より引用させていただきました。
墨を磨る夜ふけ早ふけのしんしんと白き半紙のいたくきわだつ 岡崎洋次郎『駆りてゆかまし』

筆で文字を書くこともめっきり少なくなった。
森閑と冷える部屋で、居ずまいを正し、硯に水を入れ、おもむろに墨を磨る。墨特有のしずかな香りが部屋に立ち上がる。そのなかで、息を整え、心を静め、自分の思いを纏めてゆく。そんな時間がとても好きだった。作者もまたそんな時間を味わったのだろう。厳寒の夜はしんしんと更けてゆく。作者の前には、半紙がまだ真っ白なまま拡げられている。(大辻隆弘)
※日本農業新聞2022.02.12第一面より引用させていただきました。
墨を磨る夜ふけ早ふけのしんしんと白き半紙のいたくきわだつ 岡崎洋次郎『駆りてゆかまし』

筆で文字を書くこともめっきり少なくなった。
森閑と冷える部屋で、居ずまいを正し、硯に水を入れ、おもむろに墨を磨る。墨特有のしずかな香りが部屋に立ち上がる。そのなかで、息を整え、心を静め、自分の思いを纏めてゆく。そんな時間がとても好きだった。作者もまたそんな時間を味わったのだろう。厳寒の夜はしんしんと更けてゆく。作者の前には、半紙がまだ真っ白なまま拡げられている。(大辻隆弘)