2022年02月15日

春暁「しゅんぎょう」

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.02.15第一面より引用させていただきました。
春暁の管一本として体  
            岸本葉子『つちふる』


 ひやっとする皮膚感覚を巧みに表現する。掲句がそれ。「きさらぎの鎖骨に触るる聴診器」という句もある。
 作者の本業のエッセイにも私は同様な感じを抱いたがコロナウイルス蔓延により句会ができなくなった折りにまとめたという句集は繊細さを拡散させない知的な把握に独自さがある。
 春暁は春の夜明けではあるが、早春にこそ春はあけぼのの明るい緊張感がある。おいしい牛乳でも一気にぐっと飲んだ感じ。病的ではないが身体への気遣いがある。(宮坂静生)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:21Comments(0)出来事