2022年02月09日
お稲荷さんのお祭り
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.02.09第一面より引用させていただきました。
借景に覚めぬ連山一の午
山本鬼之介『マネキン』

初午の頃。一年中で景色が動かない時期だ。春とはいえ寒い。田に囲まれた稲荷神社からの太鼓の音が風に千切れがちに聞こえる。よろめいた赤鳥居の連なり。何本の旗だけが新しい。
作者は50年の句歴があるがこれが初句集。句集には無頓着であったとか。掲句にも流行には無頓着。そこが凡境を捉まえ得たのである。惹かれる所以(ゆえん)だ。掲句は彼方にいまだ眠った山脈。近景が僅かに動くお稲荷さんの祭。関東平野からの遠望か。懐かしい句である。(宮坂静生)
※日本農業新聞2022.02.09第一面より引用させていただきました。
借景に覚めぬ連山一の午
山本鬼之介『マネキン』

初午の頃。一年中で景色が動かない時期だ。春とはいえ寒い。田に囲まれた稲荷神社からの太鼓の音が風に千切れがちに聞こえる。よろめいた赤鳥居の連なり。何本の旗だけが新しい。
作者は50年の句歴があるがこれが初句集。句集には無頓着であったとか。掲句にも流行には無頓着。そこが凡境を捉まえ得たのである。惹かれる所以(ゆえん)だ。掲句は彼方にいまだ眠った山脈。近景が僅かに動くお稲荷さんの祭。関東平野からの遠望か。懐かしい句である。(宮坂静生)