2023年10月27日
排水口
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.10.27第一面より引用掲載させていただきました。
秋風の排水口に一管の笛として立つ生かされし吾(われ)は 桜川冴子『流』

河口にに面した排水口。その鉄管に秋の風が吹く。鉄管の角が風に当たり、笛のように鳴る。ヒュー、ヒュー、ヒュー。人の息づきのような苦しげな音が聞こえてくる。この光景を見て作者は「この鉄管こそが私なのだ」と直感する。
作者の桜川は1961年熊本県水俣市生まれ。彼女自身は生かされた側の人間だが傷は深い。水俣病を忘れさせまい。そんな決意が彼女を貫く。(大辻隆弘)
※日本農業新聞2023.10.27第一面より引用掲載させていただきました。
秋風の排水口に一管の笛として立つ生かされし吾(われ)は 桜川冴子『流』

河口にに面した排水口。その鉄管に秋の風が吹く。鉄管の角が風に当たり、笛のように鳴る。ヒュー、ヒュー、ヒュー。人の息づきのような苦しげな音が聞こえてくる。この光景を見て作者は「この鉄管こそが私なのだ」と直感する。
作者の桜川は1961年熊本県水俣市生まれ。彼女自身は生かされた側の人間だが傷は深い。水俣病を忘れさせまい。そんな決意が彼女を貫く。(大辻隆弘)