2023年10月04日

鯉濃(こいこく)

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.10.4第一面より引用掲載させていただきました。
秋暑し鯉一匹をたいらげて  
      寺井谷子『人寰』(じんかん)

 迫力がある。あの大きな鯉を食べるとはいかにと心震えた。
 同時作の「鯉濃の大振りの椀秋暑し」を読み、納得したのである。
 私が住む信州は海なし県。祭りには鯉。祝事には鯉である。輪島塗の大きな椀にでんと鯉の輪切りの鯉濃が出る。白く鋭い枝のような小骨に気をつけてゆっくり食べる。
 掲句の作者は北九州在住。鯉をスタミナ源にしている。その生活力に共感した。夏の暑さ以上に、体力が消耗する秋口の暑さには閉口する。
 豪快な句柄が救いだ。(宮坂静生)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 15:05Comments(0)出来事