2023年10月02日

栗拾い

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.10.02第一面より引用掲載させていただきました。
栗拾ふものの光の見ゆるとき  平畑静塔『漁歌』

 栗拾いは早朝にかぎる。栗は夜風に唆(そそのか)されて落ちる。あるいは夜露の重さに毬(いが)からひょいと飛び出る。
 朝一番の陽を浴びて、大気の微粒子が満遍なくふりそそぐ。落栗の弾けるばかりの輝き。
 母の実家の屋敷の道境に栗の木があった。少年の日に誰よりも早く栗の実を拾うのが私の役目だった。
 掲句の作者は芭蕉の高名なことば「物の見えたる光、いまだ心に消えざる中にいひとむべし」(三冊子)を思い出している。即物的な連想が面白い。(宮坂静生)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 07:18Comments(0)出来事