2023年10月24日
白蛾
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.10.24第一面より引用掲載させていただきました。
霜降(そうこう)の白蛾止まってゐたりけり 染谷秀雄『息災』


霜が降りる季節到来。旧暦では9月の甘露に続く節気で、今の10月23日頃である。急に寒くなった無人駅の待合室の窓ガラスに大きな白蛾がバタバタしている。妖艶である。どきっとして、しばらく見つめる。
大きいといっても、おおみずあおのような気品はない。
「振り向ける枯蟷螂(かれかまきり)の眼はみどり」も同じ時期の作か。枯れ進む季節に白蛾や蟷螂のような夏の名残に出会うと哀愁を抱く。残酷である。
しかし、生き物の眼から人の老残はもっと哀れか。(宮坂静生)
※日本農業新聞2023.10.24第一面より引用掲載させていただきました。
霜降(そうこう)の白蛾止まってゐたりけり 染谷秀雄『息災』


霜が降りる季節到来。旧暦では9月の甘露に続く節気で、今の10月23日頃である。急に寒くなった無人駅の待合室の窓ガラスに大きな白蛾がバタバタしている。妖艶である。どきっとして、しばらく見つめる。
大きいといっても、おおみずあおのような気品はない。
「振り向ける枯蟷螂(かれかまきり)の眼はみどり」も同じ時期の作か。枯れ進む季節に白蛾や蟷螂のような夏の名残に出会うと哀愁を抱く。残酷である。
しかし、生き物の眼から人の老残はもっと哀れか。(宮坂静生)