2023年09月12日
月の光
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.09.12第一面より引用掲載させていただきました。
月の光を気管支に溜めねむりゐるただやはらかな楽器のやうに 永井陽子『ふしぎな楽器』

昨夜は十六夜だった。月の光の下にいると、キラキラした光の粒子が口元から胸に入ってくるような気がする。胸のなかで、その粒子がきらめき続けているような気がする。
作者もそうなのだろう。月の光を浴びながら眠りにつく。光の粒子は私の気管支をゆっくり降りてゆくだろう。そして私のからだはやがて白銀に輝き出すのだろう。まるで柔らかな寝入りをかなでる一束のフルートのように。(大辻隆弘)
※日本農業新聞2023.09.12第一面より引用掲載させていただきました。
月の光を気管支に溜めねむりゐるただやはらかな楽器のやうに 永井陽子『ふしぎな楽器』

昨夜は十六夜だった。月の光の下にいると、キラキラした光の粒子が口元から胸に入ってくるような気がする。胸のなかで、その粒子がきらめき続けているような気がする。
作者もそうなのだろう。月の光を浴びながら眠りにつく。光の粒子は私の気管支をゆっくり降りてゆくだろう。そして私のからだはやがて白銀に輝き出すのだろう。まるで柔らかな寝入りをかなでる一束のフルートのように。(大辻隆弘)