2024年11月19日
ムラサキシキブ
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2024.11.18第一面より引用掲載させていただきました。
道端にムラサキシキブの実の黒し夕暮れの風頬を過ぎゆく 北神照美『水の旗』
ムラサキシキブの実の紫色は美しい。陽の差すところで見ると、やや明るい紫だ。源氏物語の作者の名前を付すにふさわしい、典雅な雰囲気がある。
が、作者はその実の色を黒いと感じた。それは夕暮れの闇が迫ってきているからだろう。視線を落とし、その黒を見る。うつむいた作者の頬を、秋の終わりを知らせる、冷たい風が撫でてゆく。そんな夕暮れの景。(大辻隆弘)
※日本農業新聞2024.11.18第一面より引用掲載させていただきました。
道端にムラサキシキブの実の黒し夕暮れの風頬を過ぎゆく 北神照美『水の旗』
ムラサキシキブの実の紫色は美しい。陽の差すところで見ると、やや明るい紫だ。源氏物語の作者の名前を付すにふさわしい、典雅な雰囲気がある。
が、作者はその実の色を黒いと感じた。それは夕暮れの闇が迫ってきているからだろう。視線を落とし、その黒を見る。うつむいた作者の頬を、秋の終わりを知らせる、冷たい風が撫でてゆく。そんな夕暮れの景。(大辻隆弘)
Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:35│Comments(0)
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