2021年08月03日
初心忘るべからず
《初心忘るべからず》
▼能を大成した世阿弥が残した言葉である▼
彼の芸術論を集成した『花鏡』に出てくる。未熟であることの自覚を忘れてはいけない、という教えである。人生には三つの初心がある。
初心者の時、人生の時々、そして老後。その折々で自分の未熟さに気付き、磨き上げていかなければ本物にはならない、と諭した▼厳しい練習に耐え、オリンピックに出るほどのアスリートでも、その道を極めるための鍛錬は、怠らずやり続けるものだろう。あたかも栄達したかのように思い込み、高慢な振る舞いをする人に、世阿弥は「時分の花」と言っていさめた。いずれ失せてしまうものだと▼

《不農何食》
▼前橋市のJAビル1階ロビーに掲げられた書「不農何食」に心が洗われた。聖徳太子の十七条憲法にある一文である。
「民衆が農業をしなければ何を食べますか」。農民を大切にする教えを忘れたかのような日本である。耕す人が減り、食糧自給率は4割にも満たない。もし、輸入が止まったら。「国民の命の危機、国家存亡の危機である」(鈴木宣弘著『農業消滅』平凡社新書)▼便利な社会になっても、農業が衰退して真に豊かな国と言えるか。耕す人がいない国は、まさに「時分の花」だろう。
※日本農業新聞2021.08.03第一面「四季」欄より引用させていただきました。
▼能を大成した世阿弥が残した言葉である▼
彼の芸術論を集成した『花鏡』に出てくる。未熟であることの自覚を忘れてはいけない、という教えである。人生には三つの初心がある。
初心者の時、人生の時々、そして老後。その折々で自分の未熟さに気付き、磨き上げていかなければ本物にはならない、と諭した▼厳しい練習に耐え、オリンピックに出るほどのアスリートでも、その道を極めるための鍛錬は、怠らずやり続けるものだろう。あたかも栄達したかのように思い込み、高慢な振る舞いをする人に、世阿弥は「時分の花」と言っていさめた。いずれ失せてしまうものだと▼

《不農何食》
▼前橋市のJAビル1階ロビーに掲げられた書「不農何食」に心が洗われた。聖徳太子の十七条憲法にある一文である。
「民衆が農業をしなければ何を食べますか」。農民を大切にする教えを忘れたかのような日本である。耕す人が減り、食糧自給率は4割にも満たない。もし、輸入が止まったら。「国民の命の危機、国家存亡の危機である」(鈴木宣弘著『農業消滅』平凡社新書)▼便利な社会になっても、農業が衰退して真に豊かな国と言えるか。耕す人がいない国は、まさに「時分の花」だろう。
※日本農業新聞2021.08.03第一面「四季」欄より引用させていただきました。
Posted by ゴンザレスこと大西實 at 09:04│Comments(0)