2023年08月02日
八月の炉
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.08.02第一面より引用掲載させていただきました。
八月の炉あり祭のもの煮ゆる 木村蕪城『一位』

諏訪に住まわれ諏訪の地を愛した中学の先生。俳句は高浜虚子、山口青邨門下。慎ましい暮らしがやさしく俳句に表現され、しみじみと心に響く。夏でもいまだ囲炉裏があった頃か、祭のご馳走が自在鈎(かぎ)に掛けられた鍋でぐつぐつ煮えている。
鮒か鯉か湖の淡水魚が祭魚であろう。骨を柔らかにするまで煮る。春祭には、「諏訪蜆磨ぐを祭の宵とする」がある。
晴れの日とはいえ、祭魚があれば、十分。祭は騒ぎではない。地の神さまへの感謝の日。(宮坂静生)
※日本農業新聞2023.08.02第一面より引用掲載させていただきました。
八月の炉あり祭のもの煮ゆる 木村蕪城『一位』

諏訪に住まわれ諏訪の地を愛した中学の先生。俳句は高浜虚子、山口青邨門下。慎ましい暮らしがやさしく俳句に表現され、しみじみと心に響く。夏でもいまだ囲炉裏があった頃か、祭のご馳走が自在鈎(かぎ)に掛けられた鍋でぐつぐつ煮えている。
鮒か鯉か湖の淡水魚が祭魚であろう。骨を柔らかにするまで煮る。春祭には、「諏訪蜆磨ぐを祭の宵とする」がある。
晴れの日とはいえ、祭魚があれば、十分。祭は騒ぎではない。地の神さまへの感謝の日。(宮坂静生)