2022年10月17日

窓越しの「紅葉」

おはよう!今日の名句と名歌
※日本農業新聞第一面より引用掲載させていただきました。
仰向きに泳ぎつつ見る高窓の向こうにわかき紅葉(もみじ)の梢    小林峯夫『途上』

 紅葉の枝先がほんの少し色づく季節になった。この色が深くなるころ晩秋がやってくる。
 作者はこの時、八十代。が、毎週スポーツジムに通い、泳ぎことを欠かさない。今日もゆっくり背泳ぎをする。ガラス張りのプールの天窓に色づきはじめた紅葉が見える。季節は確実に移り変わるけれど、日々のいとなみはかくも静かに保たれてゆく。『途上』は昨年逝去した作者の遺歌集。堂々と続けられた歌業の集積である。(大辻隆弘)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 10:55Comments(0)出来事