2021年10月30日

大銀杏の木

こんにちは!『今日の名歌と名句』
※日本農業新聞2021.10.30第一面より引用させていただきました。
おおよそを終えたるわれに立つ風や大銀杏の下天も地も明るく 安部洋子『続・西方の湖』
大銀杏の木
 イチョウの葉が黄に染まった。いや、黄金食と言うべきか。舗道の上に落ちた葉が、足下を明るく照らす。晩秋のイチョウの木の下に立つと、天も地も明るさのなかに包み込まれているように感じられる。
 かすかな夕風を身に受けながら、作者も木下にたたずんだのだろう。明るさの充溢のなかで、人生のおおよその事はもう成し遂げたのだ、と作者は思う。それは寂しさではない。豊かさの実感なのだ。(大辻隆弘)


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Posted by ゴンザレスこと大西實 at 15:18│Comments(0)出来事

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