2021年09月17日

威嚇と挑発

スズメバチの黄色と黒色やアマゾンにいる猛毒のカエルなどの鮮やかな色の取り合わせもそう
威嚇と挑発
威嚇と挑発

「警告色」というらしい。危険な毒を持つ生き物の中には、いかにも危険で、目立つ色を身につけているものがいる。「痛い目にあうぞ」「逆らうな」。用いるだけでなく、見せて脅かすのは、毒の使い道のようである▼弾道ミサイルという他国にとっては”毒性”の強い武器に魅入られた国家も、見せて脅かす習いは同じようだ。やめられない毒の使い道でもあるらしい。しばらく静かに見えた北朝鮮がまた不穏である▼巡航ミサイルの発射実験に続いて、およそ半年ぶりに弾道ミサイルを二発日本に向けて発射した。「逆らうな」「痛い目に遭うぞ」そんなメッセージを込めた威圧の矛先は主に米国か▼制裁への強い反発を表明しているようである。「威嚇色」「挑発色」が濃くなっている▼大量破壊兵器を運べるおそれもあるミサイルが撃ち込まれたのは、我が国の排他的経済水域とみられる。暴挙だ。十発も二十発も飛ばした時期もあったから、感覚が鈍った気もしなくはないが、性能は充実しているようで、恐ろしい▼コロナ禍で北朝鮮の経済は、冷え込んでいるという。兵器や核の開発に傾いたままの舵取りが続けば、いずれは国民の疲弊が、毒となって独裁者の身にもまわろう。気付けないほど、危険な考えに毒されているのか。
※中日新聞2021.09.17第一面「中日春秋」より引用させていただきました。


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Posted by ゴンザレスこと大西實 at 15:22│Comments(0)出来事

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