2021年09月09日

大衆の反逆

近代社会への鋭い批評で知られ、二十世紀に活躍したスペインの思想家オルテガには、現代のことを語っているような言葉が、少なくない▼
〈進歩した文明とは、困難な問題を抱えた文明にほかならない・・・文明は、進歩すればするほど、それだけ危険な状態になる〉
(『大衆の反逆』)
大衆の反逆

 進歩によって、起きる問題は難しくなり、解決の手段は複雑になると▼地震や台風などの災害が都市に被害を及ぼすたびに、浮かんでくる言葉である。北海道地震の際には特に強く思った。44人の尊い命が失われ、ブラックアウトとよばれる全域停電が国内で初めて起きた地震は6日が発生から3年だった▼一つの発電所の停止が、次々に他に影響し、道全域に停電が及んだ。機器が使えない病院が出て、流通が滞り、工場も止まった。現れたのは、複雑化、高度化した社会の弱みであろう。スマートフォンの電池が切れ、情報源、連絡手段を失った人がいたのを思いだす。(中略)この地震が対策のきっかけになるとともに、人は進歩したがゆえに、困難な社会に生きている、と考えさせられる地震だったのではないか。この地震は多くの教訓を持っていよう。
 オルデカは大切なのは〈歴史を知ること〉と述べている。
※中日新聞2021.09.09第一面「中日春秋」より引用させていただきました。


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Posted by ゴンザレスこと大西實 at 10:56│Comments(0)出来事

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