2024年06月29日

草色の文鎮

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2024.06.29第一面より引用掲載させていただきました。
草色の文鎮を置くそののちも風にさらはれゆく紙の音    
       金田光世『遠浅の空』

草色の文鎮
 梅雨の晴れ間。青葉を激しく鳴らして一陣の風が吹き渡る。窓をあけているとその風が部屋のあかを通り過ぎてゆく。机上においた紙が風に吹かれて散乱する。
 それを防ぐために作者は文鎮を載せる。文鎮の色は窓の外の野に合わせたような草色だ。さあ、これで大丈夫、と思っていると、また疾風が窓から入って紙が飛ばされてしまう。
 正岡子規の「夏嵐机上の白紙飛び尽す」想起させる歌。(大辻隆弘)


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Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:50│Comments(0)出来事

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