2023年01月26日
「父の世」
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2023.01.25第一面より引用掲載させていただきました。
火消壺父の世の闇蔵したる 大串章『天風』

終戦時、満州からの引き揚げの苦労を作者から聞いた。大学での同期の友人である市人清水哲男が作者の家庭が父を尊敬し、すばらしかったと褒めている文章を読んだ。
上掲句の「父の世」からふと、囲炉裏の父の座に置かれた火消壺を思い浮かべたのである。燠火をときどき抓んで火消壺に入れる。父の役である。古風さが清々しい。
句に暮らしがある。竈(かまど)も囲炉裏も消え、火消壺など郷土博物館に行かなければ見られない。闇だけが世に瀰漫(ひまん)してしまった。(宮坂静生)
※日本農業新聞2023.01.25第一面より引用掲載させていただきました。
火消壺父の世の闇蔵したる 大串章『天風』

終戦時、満州からの引き揚げの苦労を作者から聞いた。大学での同期の友人である市人清水哲男が作者の家庭が父を尊敬し、すばらしかったと褒めている文章を読んだ。
上掲句の「父の世」からふと、囲炉裏の父の座に置かれた火消壺を思い浮かべたのである。燠火をときどき抓んで火消壺に入れる。父の役である。古風さが清々しい。
句に暮らしがある。竈(かまど)も囲炉裏も消え、火消壺など郷土博物館に行かなければ見られない。闇だけが世に瀰漫(ひまん)してしまった。(宮坂静生)
Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:46│Comments(0)
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