2021年08月12日

「流れ星に願いを」

『流れ星に願いを三回唱えるとかなう』
その言い伝えは、かなわないことを指しているのだと。
▼地べたに寝転がり、一晩に200を超す流星を見たが、光は瞬く間に闇に消え、「あっ」と声を上げるのが精一杯だった。学生の頃「彼女が欲しい」と3回唱えたかったのだが、言えていたらどんな青春を過ごしていただろう。
▼毎年8月の盆に、ペルセウス座流星群の見頃が重なる。今年は13日未明がピーク。月明かりに邪魔にされず、条件はかなりいいようだ。ペルセウス座にある一点を中心に、光の筋が放射状に全天に流れる▼
「流れ星に願いを」
▼流れ星は『枕草子』にも登場する。清少納言は好きな星を、すばる、ひこ星、宵の明星と並びべ、《よばひ星、少しをかし》。「よばひ星」が流れ星で、解説本には《「よばい」は呼び続ける意から求婚の意》(『日本の古典を読む』小学館)とある。立て続けに降るさまがよほど情熱的に映ったのか▼真夏の一大天体ショーも、星が綺麗で視界の広い所に足を伸ばして見たいものだ。それをかなわなくさせる新型コロナこそ「にくきもの」である。
※日本農業新聞2021.08.11第一面「四季」より引用させて頂きました。


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Posted by ゴンザレスこと大西實 at 11:03│Comments(0)出来事

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