2025年05月30日

初夏の夕べ

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.05.30第一面より引用掲載させていただきました。
十円玉百円玉を掌(て)に包みお金の声を聞くごく振る 
    石田比呂志『忘八』

初夏の夕べ
 作者の石田比呂志は、2011年80歳で亡くなった歌人。定職に就かず歌一本で生きようとした古武士のような歌人だった。
 当然、生活は豊かではなかった。手のひらの上に硬貨を載せてその日のやりくりを考えることもあったのだろう。
 手で包んで硬貨を鳴らしてみる。シャリ、シャリと銅の触れあう音がする。その音が自分に語りかけてくる声のように聞こえる。そんな初夏の夕べ。(大辻隆弘)


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Posted by ゴンザレスこと大西實 at 09:35│Comments(0)出来事

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