2021年08月12日
新型コロナの変異株が猛威を振るう!
アルファ、ベーター、ガンマ、デルタ・・・・・。
▼めったに使うことのないギリシャ文字が、怖い言葉として頻繁に耳に入ってくる▼
特に、デルタ。この文字を冠した新型コロナの変異株が猛威を振るい、世界中で恐れられている。検出された国からインド株という呼び名もあったが、偏見を招くと、命名ルールが出来た。変異株はギリシャ文字をアルファベット順に当てる▼

ギリシャ文字が負の記号のようになって、英国の作家オルダス・ハクスリーの『素晴らしい新世界』を想い出した。科学技術が発達した都市で、人々は山ほどの享楽にふけり、自分で考えることを放棄する。大量生産・大量消費社会が楽園であり、暗黒であるという風刺。▼現実の世の中も、便利さを追求する裏で影が広がっていないだろうか▼小説では悲劇のまま閉じるが、救いの暗示も見える。作中に登場する自然や芸術文化が、人間性回復の希望と読める▼コロナ禍で、都市の人口過密は大きなリスクに変わった。ストレスから逃げ、自然豊かな田園に移住する人が増えている。人間らしく活きられる社会を目指す、希望の動きであってほしい。
※日本農業新聞2021.08.10第一面「四季」より引用させて頂きました。
▼めったに使うことのないギリシャ文字が、怖い言葉として頻繁に耳に入ってくる▼
特に、デルタ。この文字を冠した新型コロナの変異株が猛威を振るい、世界中で恐れられている。検出された国からインド株という呼び名もあったが、偏見を招くと、命名ルールが出来た。変異株はギリシャ文字をアルファベット順に当てる▼

ギリシャ文字が負の記号のようになって、英国の作家オルダス・ハクスリーの『素晴らしい新世界』を想い出した。科学技術が発達した都市で、人々は山ほどの享楽にふけり、自分で考えることを放棄する。大量生産・大量消費社会が楽園であり、暗黒であるという風刺。▼現実の世の中も、便利さを追求する裏で影が広がっていないだろうか▼小説では悲劇のまま閉じるが、救いの暗示も見える。作中に登場する自然や芸術文化が、人間性回復の希望と読める▼コロナ禍で、都市の人口過密は大きなリスクに変わった。ストレスから逃げ、自然豊かな田園に移住する人が増えている。人間らしく活きられる社会を目指す、希望の動きであってほしい。
※日本農業新聞2021.08.10第一面「四季」より引用させて頂きました。
Posted by ゴンザレスこと大西實 at 09:22│Comments(0)
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