2024年12月04日
大根
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2024.12.04第一面より引用掲載させていただきました。
二十円のおつりをもらふつかのまに午後の陽射しは手の窪にあり 齋藤美衣(みえ)『世界を信じる』

夕方、商店街の八百屋で大根を買う。代金を払う。「はいっ、おつり二十円、ありがとね」。そういっておかみさんが、おつりを手のひらに載せてくれる。十円玉がふたつ載せられた手のひらの窪に、夕方の光が差し込んでくる。
昔の商店街では、こんな人と人とのやりとりがあった。今や、店はセルフレジ。ピッという音とともに、ジャラジャラとおつりが流れ出る。味気ないことだ。(大辻隆弘)
※日本農業新聞2024.12.04第一面より引用掲載させていただきました。
二十円のおつりをもらふつかのまに午後の陽射しは手の窪にあり 齋藤美衣(みえ)『世界を信じる』

夕方、商店街の八百屋で大根を買う。代金を払う。「はいっ、おつり二十円、ありがとね」。そういっておかみさんが、おつりを手のひらに載せてくれる。十円玉がふたつ載せられた手のひらの窪に、夕方の光が差し込んでくる。
昔の商店街では、こんな人と人とのやりとりがあった。今や、店はセルフレジ。ピッという音とともに、ジャラジャラとおつりが流れ出る。味気ないことだ。(大辻隆弘)