2025年04月26日

席替え

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.04.26第一面より引用掲載させていただきました。
席替えをせんと赴く教室に抵抗勢力の後姿(うしろで)は見ゆ   米倉歩『日本語中級1クラス』

生徒たちにとって月一回の席替えは一大イベントだ。教室の後ろに行けるか、好きな子の隣りに座れるか。生徒たちは前日からソワソワと落ち着かない。
 中には、この席を替わりたくないと思っている生徒たちもいる。教師にとって、彼らは「抵抗勢力」だ。が、教師たるもの、その圧力に屈する訳にはいかない。カッと目を見開き、毅然とした態度で教室の戸を開ける。(大辻隆弘)
  


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2025年04月23日

まち協ニュース5月号早見版

まち協ニュース5月号が完成しました!
今月のラインナップは
★令和7年度活動方針決まる!
◇サロンでお花見ランチ舌鼓
△国スポ西の湖一周ウオーキング
☆島小サポーター大募集
◆ふるさと歳時記春季例大祭
▼ウオーキング希望ヶ丘公園
◎子育てサロン
&カフェ紅芭
$5月の主な予定
#島学区グラウンドゴルフ大会案内
             以上です。




  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 16:39Comments(0)学区まちづくり協議会事業

2025年04月23日

夜逃げ

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.04.23第一面より引用掲載させていただきました。
夜逃げにはリアカー使ふ弥生かな
          永島のりお「ひとり旅」

 
お芝居の舞台を想像した。弥生は旧暦の3月。今の4月に当たる。花も咲きいい陽気になり出す頃である。
 江戸時代に町人暮らしは身軽。部屋の隅にある柳行李(やなぎごうり)にはいざという時には、ひょいと担ぎ逃げ出せるように、大事なものを入れていた。
 掲句はリアカーに家財道具を詰め込みというからぎりぎり戦後の光景か。借金が嵩み、首が廻らないくらいではすまず、深更に家を捨てる事態に相成った。音が出ないリアカーが眼目。我が家も夜逃げは免れたが、戦後暮らしはご同様。(宮坂静生)
  


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2025年04月16日

四月、もう一度

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.04.16第一面より引用掲載させていただきました。
うすき茶の茶柱噛(か)みつつわれらより清く貧しい朝ドラの女(ひと) 大野道夫『冬襤褸』


作者はあまり豊かではないのだろう。茶葉を節約した茶を入れて、浮んだ茶柱を噛み締める。わびしさが立ち上がってくる。
 テレビをつけてみる。朝ドラが放映されている。そこに登場するのは、自分より貧しい主人公のけなげな姿である。厳しい境遇にありながら、常に前向きだ。
 その生き様を見て、自分ももう一度、生き直してみよう、と思う。そんな四月。(大辻隆弘)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:39Comments(0)出来事

2025年04月11日

4月11日の記事

おはよう!今日の名歌と名句
(※日本農業新聞2025.04.11第一面より引用掲載させていただきました。)
『軽トラが こぼして去った空き缶を つつむ軍手に微糖がしみる』  式守 操「色えんぴつを」

作者は定年後、清掃作業員として働いている。自分の手で町が美しくなる。そんな仕事にやりがいを感じているのだろう。
 軽トラの荷台から空き缶が一つこぼれ落ちた。「微糖」と書かれた缶コーヒーの空き缶である。それを丁寧に拾い上げる。
 軍手にこぼれたコーヒー液が沁みこんでくる。冷たく粘つく感触に耐えながら、ひとつひとつそれを集める作者。(大辻隆弘)
  


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2025年04月10日

石井露月

おはよう!今日の名歌と名句
(※日本農業新聞第一面より引用掲載させていただきました。)
『此山を出でじと
         花に又思ふ』 
                石井露月(露月全句集)

明治の東京は花の都。秋田の田尾山と雄物川に挟まれた百戸ばかりの農村に生まれ、脚気を患い、旧制中学を退学。しかし向上心旺盛、上京し子規に親炙(しんしゃ)。6年間の交友は露月の生涯の生き甲斐であった。
 俳句と苦学して得た医師資格は明治の農村の暮らしのパイオニアの原動力となる。再三、都に憧れながら、赤痢やコレラの拡がる無医村を馬に乗り往診する赤髭に徹する。みちのくの遅い桜の時期になると、時にぐらぐらと気持ちが揺らぐ。実感的。(宮崎静生)
  


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2025年04月08日

お釈迦様

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.04.08第一面より引用掲載させていただきました。
さつと手をあげて誕生仏となる  有馬朗人『黙示』

 赤ちゃん誕生の物語を花祭りの甘茶仏で初めて知った。幼稚園の頃だ。
 盥(たらい)のような桶に甘茶が張られ、中に右手を上げた小さなお釈迦様が立っている。これが誕生仏。生まれてすぐ七歩歩いて赤ちゃんが「天上天下唯我独尊」と言ったという。先生のお話に偉い人だと思った。
 掲句の颯爽(さっそう)たる誕生仏詠を読み、初めて赤ちゃんの釈迦を見た記憶を思い出した。人間の赤ちゃんは元気がいい声「オギャア」と泣いて誕生する。釈迦は賢い。今日は仏生会の4月8日。(宮坂静生)
  


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2025年04月03日

夜桜

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.04.03第一面より引用掲載させていただきました。
『夜桜を彼の世のひととみていたり』   長井寛「十七会」

 夜桜が醸す妖気はこの世あの世の境を越えたもの。
 〈夜桜や花の魑魅(すだま)に逢はむとて〉(大石悦子)という句がある。
 夜桜には被此(ひし)の間を魑魅が行き来する。夜桜をあの世から彼の世のひとが見つめる。夜桜をこの世から此の世の人が見る。これは魑魅の手引きであろう。同じ夜桜を見つめながら、桜にいつかうっとりと溶けあっている。六十代の頃はこんな気分ではなかった。コロナ蔓延を境に不安な気分が、かえって、夜桜を見ると身に迫るのである。(宮坂静生)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:12Comments(0)出来事

2025年04月02日

四月初旬

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.04.02第一面より引用掲載させていただきました。
みひらけどみえぬさくらよちりゆけば息つまるまでけはひみつるを   小原奈実『声影記』

 あちらこちらから桜の便りが聞こえるようになった。忙しくて花見にもいけない。が、心のなかで桜を想像するだけで陶然とした気分になってくる。
 若い作者のこの歌もそう。目を開いても桜の姿は見えない。が、花の噂を聞くや否や、心のなかは桜の冷え冷えとした気配でいっぱいになる。息が詰まって苦しくなるほどだ。
 そんあ気分が続く四月初旬。(大辻隆弘)
  


Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:13Comments(0)出来事

2025年03月26日

むべなるかな山登り

若葉萌ゆる5月の季節に、ふるさとの里山を登りませんか?

  


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