2025年02月06日
薄氷
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.02.06第一面より引用掲載させていただきました。
本売りし日のしづけさよ薄氷 久保田哲子『翠隠』

薄氷は春。『新歳時記』(虚子編・昭和9年)に出る。実感に基づいた虚子の炯眼(けいがん)である。江戸時代の『俳諧歳時記栞草』は冬であった。中国の『詩経』に出る「薄氷を踏む」という冷や冷やした人為的な寒さを受け継いだもの。
掲句は季語が春か冬かで本を手放した後の「しづけさ」の気分が違う。春先の薄氷を見詰めることで、次のステップへ新たに踏み出す前の沈着な判断を想像する。さみしい句には違いないが、何かに挑戦する決意があろう。(宮坂静生)
※日本農業新聞2025.02.06第一面より引用掲載させていただきました。
本売りし日のしづけさよ薄氷 久保田哲子『翠隠』

薄氷は春。『新歳時記』(虚子編・昭和9年)に出る。実感に基づいた虚子の炯眼(けいがん)である。江戸時代の『俳諧歳時記栞草』は冬であった。中国の『詩経』に出る「薄氷を踏む」という冷や冷やした人為的な寒さを受け継いだもの。
掲句は季語が春か冬かで本を手放した後の「しづけさ」の気分が違う。春先の薄氷を見詰めることで、次のステップへ新たに踏み出す前の沈着な判断を想像する。さみしい句には違いないが、何かに挑戦する決意があろう。(宮坂静生)
Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:17│Comments(0)