2024年05月02日
迎え酒
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2024.05.01第一面より引用掲載させていただきました。
行く春ややぶれかぶれの迎へ酒 子規『子規全集』
子規の酒の適量は五勺。酒飲みとはいえない。むしろ弱い。二日酔いをおさえるためにすてばちの思いで迎え酒をした。明治34年晩春の作。
新聞「日本」に毎日書いている『墨汁一滴』から推測するに、包帯の取り替えや浣腸時の苦痛に「アイタタ」と泣き叫ぶ。寝返りもできない最悪の状態。それを二日酔いの苦しさに託した想像句であろう。
しかも、「行く春」ー「迎へ酒」と反意語を用い、ちぐはぐなおかしさを出す。行く春のしみじみした哀感を突き破る迫力のある句。(宮崎静生)
※日本農業新聞2024.05.01第一面より引用掲載させていただきました。
行く春ややぶれかぶれの迎へ酒 子規『子規全集』
子規の酒の適量は五勺。酒飲みとはいえない。むしろ弱い。二日酔いをおさえるためにすてばちの思いで迎え酒をした。明治34年晩春の作。
新聞「日本」に毎日書いている『墨汁一滴』から推測するに、包帯の取り替えや浣腸時の苦痛に「アイタタ」と泣き叫ぶ。寝返りもできない最悪の状態。それを二日酔いの苦しさに託した想像句であろう。
しかも、「行く春」ー「迎へ酒」と反意語を用い、ちぐはぐなおかしさを出す。行く春のしみじみした哀感を突き破る迫力のある句。(宮崎静生)
Posted by ゴンザレスこと大西實 at 08:52│Comments(0)
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