銀杏(イチョウ)並木
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2024.10.26第一面より引用掲載させていただきました。
秋風に銀杏並木が葉をおとすやがてビュッフェの絵にならむため 眞部孝司『伴奏者』
とりわけ訪れが遅かった今年の秋もやっと本番。イチョウ並木が色づき、黄緑や黄色の葉っぱを路上に落としている。秋の風が街を吹きすぎてゆく。そんな季節がようやくやってきた。
秋風が吹く。枯れ葉が落ちる。裸の枝が天を指すように揺れる。それは、鋭い線で木々を描いたビュフェの絵のようだ。パリの風景を描いた絵のような冬が、やがて目の前に広がるのだ。(大辻隆弘)
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