秋田新幹線
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2024.10.22第一面より引用掲載させていただきました。
単線の新幹線を乗りゆかばわれはまさしく秋色となり
渡部洋児『メモリー』
東北新幹線に乗って北上する。盛岡で小ぶりな「こまち」が「はやぶさ」から切り離される。「こまち」は秋田まで、在来線の単線のレールの上を走ってゆく。そんな情景を歌った歌だ。
盛岡から列車は奥羽山脈を越えてゆく。十月、もう木々は色づいている。黄色、茶色、赤、さまざまな色に輝く深い山間を走り抜けてゆくと、自分まで秋色に染まってゆく気分になる。(大辻隆弘)
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