2024年02月19日

瓦礫の中から

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2024.02.19第一面より引用掲載させていただきました。
風よりもひかり瓦礫(がれき)も鍋も血も   堀田季何『人類の午後』
瓦礫の中から
 風光る時を迎えた。掲句は風よりもひかり、風光るではばいという。
 春は光が戦場や地震の瓦礫に刺さる。そこに転がる鍋を光らせる。なによりも、流された血にあたる。
 瓦礫・鍋・血と残酷なものへ、悲惨なものへ焦点が絞られてゆく。のどかな季語「風光る」ということばが分解され、一筋のひかりとなって民族の血まで気付かされる。
 季語を踏まえながら、一行詩であろう。現代の破壊された風景がさりげなく、暴き出される。根源は「血」の争いの指摘が鋭い。(宮坂静生)


同じカテゴリー(出来事)の記事画像
蝦夷延胡索(えぞえんごさく)
蟷螂と防犯カメラ
幸せいっぱいの家族
年老いた母の笑顔
養花天
鬱金香(チューリップ)
同じカテゴリー(出来事)の記事
 蝦夷延胡索(えぞえんごさく) (2024-04-27 08:14)
 蟷螂と防犯カメラ (2024-04-25 08:05)
 幸せいっぱいの家族 (2024-04-24 08:45)
 年老いた母の笑顔 (2024-04-23 08:55)
 養花天 (2024-04-22 07:42)
 鬱金香(チューリップ) (2024-04-20 07:21)

Posted by ゴンザレスこと大西實 at 12:08│Comments(0)出来事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。