四月初旬
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.04.02第一面より引用掲載させていただきました。
みひらけどみえぬさくらよちりゆけば息つまるまでけはひみつるを 小原奈実『声影記』
あちらこちらから桜の便りが聞こえるようになった。忙しくて花見にもいけない。が、心のなかで桜を想像するだけで陶然とした気分になってくる。
若い作者のこの歌もそう。目を開いても桜の姿は見えない。が、花の噂を聞くや否や、心のなかは桜の冷え冷えとした気配でいっぱいになる。息が詰まって苦しくなるほどだ。
そんあ気分が続く四月初旬。(大辻隆弘)
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