繭玉

ゴンザレスこと大西實

2025年01月14日 08:07

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2025.01.14第一面より引用掲載させていただきました。
幼年のはじめの色を繭玉に    神田ひろみ『われを去らず』

 小正月に飾る繭玉作りは楽しい思い出がある。大きめの兜鉢で米の粉を練り、色をつける。あの色粉のどきっとする鮮やかな紅。
 掲句の「幼少のはじめの色」とは純白ではないか。米の粉の色そのもの。白は無限の夢見る色。長い間わが家の繭玉は白であった。
 紅は覚醒の色。紅を施す繭玉を知ったのは縁日で見てからである。そこから、世の中を意識する。私の混濁が始まるのも、繭玉に色を施してからのような気がする。些細(ささい)なことから人生に目覚める。(宮坂静生)


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