真冬並みの寒さ
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2024.01.12第一面より引用掲載させていただきました。
真冬とは今なのだろう予報士の真冬並みとは言わなくなりぬ 日高智『みつばちのbuzz』
テレビの気象予報士が今日の最低気温を報じている。摂氏零度。深閑と身体の随から冷えるような寒さである。
が、ふと、作者は気付いてしまう。そういえば、この予報士、「真冬並みの寒さ」と言わなくなったな、と。あ、そうか、今はもう真冬なんだ。だから「真冬並み」ではないんだな・・・。
気象予報士にも時候に合わせた定型句があるのだろう。そんなことを思わせる一首。(大辻隆弘)
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