牡蠣殻
おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.12.28第一面より引用掲載させていただきました。
牡蠣殻を波は洗へりひとの手をよごす仕事の世にいくつある 鈴木加成太『うすがみの銀河』
カキがおいしい季節になった。生ガキにレモンを絞って口に入れる。濃厚な潮の味が口の中にジュワー、とひろがる。たまらない。
港湾にカキの殻が捨てられている。その殻が波に白く洗われている。それを見て作者は、カキの殻を剥き、指を汚してその身を取り出した人の手を思う。
「働く」ということは自分の手を汚すことだ。そんな感慨が若い作者の胸に去来する。 (大辻隆弘)
関連記事