桜散る

ゴンザレスこと大西實

2022年04月07日 08:04


おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.04.07第一面より引用させていただきました。
傘をさかさに花びら受くるをとめありアンデルセン公園のさくら並木に  楠井孝一『アーベントロート』

 そろそろ今年の桜の花も散り始める頃か。風に吹かれた花びらが空に散りまがう、あの光景には刹那的な美がある。
 が、少女にはそんな侘び寂びは分からない。彼女はビニール傘を開いて空に向け、桜の花を受け止める。傘の内側に白い花びらが降り積もってゆく。無邪気なものと刹那的なものの出会いがそこにある。
 アンデルセン公園は千葉県船橋市にあるテーマパーク。四季の花々が美しい。(大辻隆弘)

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