東大寺お水取り

ゴンザレスこと大西實

2022年03月13日 08:09

おはよう!今日の名歌と名句
※日本農業新聞2022.03.12第一面より引用させていただきました。
火と走る僧も火となる
      お水取り
  銀林晴生『飛鳥』

 東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)の儀式は現3月1日から14日まで、1月遅れで行われる。衆生の身代わりに11人の練行衆(苦行僧)が仏前で罪過を懺悔する厳粛な宗教儀式である。
 掲句は12日、お水取当夜の光景を火に焦点を当てて捉え躍動感がある。長さ8㍍、重さ70キロもの籠松明と呼ばれる大きな松明が二月堂の舞台で振り回される。火の粉を浴び、身が浄められるという。お水取りは深夜に及ぶ。良弁杉のもと、若狭井からご香水を汲む。(宮坂静生)


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