難民少女の瞳
おはよう!
今日の名歌と名句
日本農業新聞2021.09.28第一面より引用させていただきました。
黒葡萄のごとし難民少女の瞳 山下知津子『髪膚』
難民というと私はいつも「黒葡萄のごとき少女の瞳」を思い浮かべる。
難民ではないが、日本からドイツへ渡った長女一家を重ねて「生存」ということを初めて立体的に考えることができるようになった。
折から、アフガニスタン国の崩壊はコロナ禍の中できびしい難問を人類に突き付けている。以前、作者が難民救援のNGOに関わって活動しておられると伺い、上掲句を記憶した。いよいよ深く心に刺さるように沁みる。(宮坂静生)
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